金融商品へ投資するうえで、ギリシャ債務問題を無視して取引することはできません。
それほど、ユーロの小国といわれるこの国の経済の行方が金融市場を大きく揺るがします。
そうしたなか、今週早々にユーロ圏の財務相の会合が開かれたのですが、ギリシャの債務
危機問題に関する具体的解決策について全く話し合われなかったようです。
このため、今週末にも緊急首脳会議を開くようなんですが、それとて具体的にきまったわけ
ではないので、市場では失望感が広がり、為替は一時対米ドルで78円台をつけました。
とにかく市場はユーロ圏の金融政策に注目していますので、当局の人間のあいまいな発言
は市場を混乱させるだけなので、はっきりとアナウンスしてほしいところです。
「転載開始:時事通信」
『緊急首脳会議を招集へ=ユーロ圏』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110713-00000011-jij-int
欧州連合(EU)のファンロンパイ大統領は12日、信用不安の拡大を食い止めること
が喫緊の課題だとして、ユーロ圏諸国による緊急首脳会議を近く招集する方針を
明らかにした。週末にも開く方向で調整している。
ユーロ圏は11日の財務相会合で、ギリシャの秋以降の資金繰りを支える第2次支援策
の一環として、民間銀行の協力を得ながら同国の債務負担を軽減する原則を確認。
ギリシャ危機を制御することでイタリアやスペインに信用不安が波及するのを防ぐ
考えを示したが、具体策では合意に至らず、失望が広がった。
「転載終了」
残念ながら、これまでであれば、ギリシャの問題が沈静化すれば、ユーロの債務危機問題
は自然と収縮に向かうと考えられていましたが、それは厳しいようです。
イタリアとスペインの信用不安は、ギリシャ問題も関与していますが、全てではありません。
それとは別に個々の国の問題を抱えているので、この点は十分警戒する必要がありそうです。
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